POST
COVID-19
ARTS FUND

ポストコロナ・アーツ基金

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INTRODUCTION
イントロダクション

POST COVID-19 ARTS FUND
「新しい成長」の提起——ポストコロナ社会を創造するアーツプロジェクト

今回のコロナ禍は、国境も世代も思想も超えて、世界に大きな影響を及ぼしました。そして、状況を克服しようと各所から様々な動きが生まれています。一例として芸術文化の領域をあげれば、多くの展覧会や公演が中止・延期となった結果、つくる側・送り出す側は窮地に立たされ、人々は豊かな芸術にふれる日常を一時的・部分的に失いました。一方、芸術の灯を消さないために、各所から支援の試みが始まりました。苦境の打開策として始まったインターネット上での発表なども、芸術の可能性を拡張しました。

私たち「ポストコロナ・アーツ基金(PCAF)」は、これらの試みに最大限の敬意と感謝を抱きつつ、その延長線上の試みとして、次の可能性を探ろうと動き出しました。すなわち、今回の経験を、新しい生き方や社会に向けた提起につなげることです。このコロナ禍は「経済原理主義的な成長」の脆弱さを露呈させました。資源の枯渇を招くほどの大量生産・大量消費。徹底的な人口集中・機能集中がなされた大都市を無数の交通網でつないだグローバル社会。私たちはその恩恵のもと暮らしてきたのも事実ですが、こうした成長指標は、地球環境の「死」に至る流れを加速させてもいます。今回、特にコロナ禍の脅威にさらされた大都市群を筆頭に、私たちは「成長」とは何か再考せざるを得なくなりました。

ポストコロナ社会において重要なのは、日常を取り戻すことに加えて、「新しい成長」のあり方を探ることではないでしょうか。私たちはこの課題に、柔軟な思考力や創造力をもつアーティストと共に取り組みたいと考えます。PCAFの理念に賛同・協働するアーティストは、各人がポストコロナの社会観を創造するアーツプロジェクトを発表します。そこでは、長期的でサスティナブルな社会構築や、そこにおける公共性と市民性、労働と時間、地域とコミュニティ、幸福観と死生観などが、新たな視点で示され、批評的かつ創造的な問いと考察がなされるでしょう。

PCAFはこの活動を支えるために有志によって設立され、誰もがご寄付可能な形で運営されます。この活動にご賛同いただける人々すべての思いをつなぎ、「新しい成長」に向けた新たなビジョンとアクションを提起します。

ARTISTS / PROJECTS
参加アーティスト&プロジェクト

  • Natsumi Aoyagi 青柳 菜摘 家で待つ君のための暦物語

    青柳 菜摘

    Natsumi Aoyagi 家で待つ君のための暦物語
    図1:コンセプトイメージ
    概要

    君は家で待つ。
    そして家から離れゆき、
    迷子になる。

    君は友である。
    家にいながら窓の外を歩き、
    決して出会うことはない。

    ヨハン・ペーター・ヘーベルは19世紀に「ライン地方の家の友」という庶民のための暦を編集します。暦には遠い歴史的な出来事や、庶民の日常生活を描く啓蒙的な物語が添えられました。それまで発行されていた、権威的でつまらない物語に反して、また市民たちが自立した個人としての主張を高めていたことから、家の友の「暦物語」は爆発的な人気を得ます。

    20世紀になり、ベルトルト・ブレヒトは「暦物語」を出版します。これは暦に付随した物語ではなく、一見、暦物語的(民衆的、娯楽的、教育的)につくられた一冊の本です。巻末には「コイナーさん談議」として、コイナーさん(誰かさん)が登場する逸話がいくつも語られています。

    コイナーさんはヘーベルが語る「家の友」であり、それ以前の暦物語にも匿名の誰かさんとして登場してきました。
    ある時は農夫、またある時は跛行の使者として、せむしの小人として、人々が個を確立しようとする時代の「観察者」を演じてきたのです。
    では、現在、みなが家に籠もり、目に見えないウィルスと自分の身体の境界を探りながら生きる時代は、誰が観察者となりうるでしょうか。

    暦物語がつくられ始めた時代や国は、今の私にとってはかつての歴史、遠い場所です。実感が削ぎ落とされたものであるほど、僅かで切実な接点、「暦を創造する」ことから現在を考えるきっかけを得るのです。音、声、写真、映像、こんなにも記録できる機械が増殖し続けているのに、私的ななにかは時が経つにつれ失われていく気がします。本作では暦物語における「家の友」を仮に「君」とし、刻々と遠のいていく日々を捉えてくれる誰かを探します。

    ※本作は2018年に制作した《家の友のための暦物語》の展開として、2020年を経てより変化を遂げる「暦」を扱う、形式/内容共に新たな新作です。
    Photo by Shintaro Wada
    略歴

    1990年東京都生まれ。ある虫や身近な人、植物、景観に至るまであらゆるものの成長過程を観察する上で、記録メディアや固有の媒体に捉われずにいかに表現することが可能か。リサーチやフィールドワークを重ねながら、作者である自身の見ているものがそのまま表れているように経験させる手段と、観者がその不可能性に気づくことを主題として取り組んでいる。 近年の活動に「⻘柳菜摘 + 佐藤朋子『TWO PRIVATE ROOMS – 往復朗読』」(theca、東京、 2020年)、「オープン・スペース 2019 別の見方で」展参加 (NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]、東京、2019年)、個展「冨士日記」(NADiff Gallery、 2016年)、「第10回 恵比寿映像祭」参加(東京都写真美術館、2018年)など。また書籍に小説『黒い土の時間』(自家版、2017年)などがある。プラクティショナー・コレクティヴである「コ本や honkbooks」主宰。「だつお」というアーティスト名でも活動。

    Website

    【参考作品】《彼女の権利——フランケンシュタインによるトルコ人,あるいは現代のプロメテウス》
    2019年 展示風景
    Photo by Shintaro Wada
  • Yosuke Amemiya 雨宮 庸介 プロジェクト名未定

    雨宮 庸介

    Yosuke Amemiya プロジェクト名未定
    図1:コンセプトドローイング
    概要

    コロナをめぐる状況は「身体を顕著に伴ったマクロとミクロの(ダイナミズムの)話」だと考える雨宮は、一般公募による参加者とのワークショップを起点にした「あらためて現在をじっと眼差すことを促す作品」と、「個人的体験を超えた時空から現在を俯瞰するプロジェクト」で参加する。これらを通じて「新しい成長(なにを成長とするのか)」という問いといかに向き合うべきか、長期的かつ具体的に考える基礎づくりとなるようなプロジェクトを目指す。

    Photo by Kiichi Kawamura
    略歴

    1975年茨城県生まれ。ベルリン/東京在住。Sandberg Institute(アムステルダム)Fine Art Course 修士課程修了。ドローイング、彫刻、パフォーマンスなど多岐にわたるメディウムによって作品を制作。「六本木クロッシング2010展:芸術は可能か?」(森美術館、2010年)、「Wiesbaden Biennnale 2018」 (ヴィースバーデン市内各所、2018年)、「DOMANI・明日展」(国立新美術館、2018年)等では長期にわたる会期の全開館時間に在廊し、パフォーマンスを行なった。「国東半島芸術祭」(2014年)への参加を機に2014-3314年のプロジェクト「1300年持ち歩かれた、なんでもない石」を開始。リンゴや石や人間などのありふれたモチーフを扱いながら、その超絶技巧や話法により、いつのまにかに違う位相の現実に身を置かれてしまう――体験の提供により「現代」と「美術」について再考をうながす作品を制作している。

    Website

    【参考作品】《りんごと手》2018年
    林檎(木材に油彩)、人間の左手、大理石、ステンレス
    個展「あ、あな、あなた」展示風景、ARTS ISOZAKI、茨城、2018年 
    Photo by Kenji Otani
  • Kosuke Ikeda 池田 剛介 衝立と絵画(仮)

    池田 剛介

    Kosuke Ikeda 衝立と絵画(仮)
    図1:コンセプトドローイング
    概要

    部分的隔離(partial isolation)から始める

    道行く人々の顔の半分は矩形のマスクで覆われ、スーパーやコンビニのレジでは透明なシートが垂れ下がる。食堂やレストランではテーブルを区切る衝立が立ち上がり、オンライン上の会話では参加者の顔がフレームによって切り抜かれている。

    外出を控えることが求められる中、家の中での居心地の良さを再発見した人も多いだろう。これまで満員電車に揺られて出勤し、小さなオフィスで詰め込まれるように働き、休日には混雑した展覧会や観光地へと出かけては映える写真をSNSに投稿することへと駆り立てられてきた中、突如として自宅待機を余儀なくされる。その状況下で、在宅での仕事や休日も意外と悪くないと感じる場面もあったのではないだろうか。ステイホームとは、いわば住居空間を包み込むマスクの全面化であり、ここには外部との接触から隔てられた安寧が確かにある。

    他方では、コロナによって奪われた、現実との接触を取り戻そうとする向きもあり得るだろう。オンライン化が急激に加速する中で、現実世界での接触や人とのリアルなつながりを取り戻さなければならない、といった動きは遅かれ早かれ出てくることになるはずだ。つまりマスクなどなかった時代を取り戻そう、というわけである。

    図2:コンセプトドローイング


    今回の制作ではしかし、全面的な隔離に安寧を見出すのでもなく、しかし隔たりを取り払ってリアルな外部との接触を取り戻すということでもない、今私たちがマスクや衝立を介した「部分的な隔たり」の状況を生きている、という地点から始めてみようと思う。こうした現状を部分的隔離(partial isolation)とひとまず呼んでみたい。

    この部分的隔離について考える上で、ラバーハンド錯覚という現象をとりあげよう。片方の腕をテーブルの上に置き、その腕を自分の視線から遮るように「衝立」を据える。衝立を挟んで実際の手と並ぶように、ゴム製の手を配置する。隠された手と、手前に置かれたゴムの手に同時に触覚的な刺激を与え続けると、見えている手前のゴムの手は、次第に自分の身体の一部のように感じられてくる。いきなりハンマーでゴムの手を打ち付けると、自分の痛みであるかのような衝撃が走る、という具合である。

    この実験において「私」という身体的な感覚は、衝立による部分的な隔離を通じて、ゴムの手と共に再組織化されている。有機的統一体として実感されている自己の身体は、日常的な通念に反して再編することが可能であり、ラバーハンド錯覚は、その一つの例であるといえる。ポイントは、私たちの自己の身体的感覚は必ずしも固定化されたものではなく、ある仕方で可塑的に「変化しうる」ということである。

    今を遡ること50年前、1970年前後のロバート・スミッソンの作品群は、パンデミックがもたらした部分的隔離の現状について考えるためのヒントを与えてくれるように思う。例えば、山状に積み上げられた石や貝殻に対して「衝立」としての鏡を挟みこむ一連の作品では、有機的一体性を感じさせる自然物の広がりを鏡によって部分的に切断する。切断するのみならず、鏡は自然物のイメージを映し出しながら、モノとイメージの「再接合」を為してもいる。あるいはユカタン州の様々な場所に複数の鏡を並べる《鏡転位(Mirror Displacement)》は、ある特定の風景に対して鏡でマスクをかけ、それによって風景の移動(displacement)を可能にする。ケント州立大学のキャンパス内で行った、トラックで運び込んだ土によって木の小屋を半ば埋め込む《部分的に埋められた木小屋(Partially Buried Woodshed)》では、土で小屋を「部分的に」覆い隠しながら、自然による侵食のただなかに巻き込んでいる。

    スミッソンはしばしばギャラリーや美術館を超えて、具体的な場に関わるサイトスペシフィック・アートの先駆と見なされている。しかしここで興味深いのは、スミッソンが単に抽象的空間の外部にある、リアルな現場に関わるということではない(そうであるとすればロマン主義と大して変わらない)。そうではなく重要なのは、自然物や風景、小屋といった「統合体としての身体」を、なんらかの仕方で部分的に隔離し、その隔離によって自明であったはずの身体的統合性に対して操作を加えようとする点ではないだろうか。

    絵画であれ彫刻であれ芸術作品は、ある身体的な感覚を、時間や場所を超えて見る者と共有する側面を持つ。この時に芸術の経験とは、ゴムの手があたかも自分の手であると感じられるかのような、妄想や狂気にも陥りかねない不確かな身体の「共有」に通じているともいえるだろう。単なるモノでしかない作品が、それでもなお見る者の感覚を揺さぶり、あまつさえ身体感覚を再編成しさえするということ。

    パンデミックを通じて私たちの身体がモノによって部分的に隔てられている今、隔離を全面化することで安寧を得るのでもなく、しかし隔たりを取り外してリアルな外部に出会うというのでもない、部分的隔離のただなかにある不確かな感覚の共有は可能だろうか。制作を通じて、そのようなことを考えてみたい。

    略歴

    1980年福岡県生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修了。モノや絵画をめぐる関心を軸に制作やプロジェクトを行う一方、批評誌などでの執筆を手がけている。主な個展に「現象と干渉」(MEDIASHOP|gallery、京都、2019年)、「モノの生態系」(絶対空間、台南、台湾、2015年)、「メルボルン芸術発電所」(RMIT PROJECT SPACE、メルボルン、オーストラリア、2013年)など。主なグループ展に「Malformed Objects」(山本現代、東京、2017年)、「Regeneration Movement」(国立台湾美術館、台中、2016年)、「あいちトリエンナーレ2013」(愛知、2013)、「東京藝術発電所」(東京藝術大学、2011年)など。主なプロジェクトに「モノと占拠」(京都市立芸術大学、2018年)、「モノの占拠」(京都芸術センター、2016年)など。著書に『失われたモノを求めて 不確かさの時代と芸術』(夕書房、2019年)。2019年より京都にてアートスペース「浄土複合」をディレクション。

    Website

    【参考作品】《モノの占拠》 京都芸術センター、2016年 Photo by 木奥惠三
  • Mai Endo 遠藤 麻衣 (準備中)

    遠藤 麻衣

    Mai Endo (準備中)
    略歴

    1984年生まれ。2016年より東京芸術大学美術研究科博士後期課程美術専攻油画(壁画)研究領域在籍。主な展覧会として、「彼女たちは歌う」(東京藝術大学大学美術館 陳列館、2020年)、「新水晶宮」(Talion Gallery、東京 / VOU、京都、2020年)、「When It Waxes and Wanes」(VBKÖ、ウィーン、オーストリア、2020年)、「アイ・アム・ノット・フェミニスト!」(ゲーテ・インスティトゥート東京、2017年)などがある。 パフォーマーとして小林勇輝「Stilllive」(ゲーテ・インスティトゥート東京、2019年)、俳優として指輪ホテル「バタイユのバスローブ」(naebono art studio、札幌 / BUoY、東京、2019年)に出演。2018年に丸山美佳と「Multiple Spirits(マルスピ)」を創刊。主なエッセイに「毛むくじゃらの山」(蜘蛛と箒『原稿集』、2020年)など。

    Website

    【参考作品】《蛇に似る04:たまご丸》
    2020年
    撮影 by 松尾宇人
  • Shun Owada 大和田 俊 (準備中)

    大和田 俊

    Shun Owada (準備中)
    Photo by 百頭たけし
    略歴

    1985年栃木県生まれ。現在、東京を拠点に活動。音響と、生物としてのヒトの身体や知覚、環境との関わりに関心を持ちながら、電子音響作品やインスタレーションの制作を行なっている。東京藝術大学音楽学部卒業、同大学院美術研究科修了。近年の主な個展に、「破裂 OK ひろがり」(小山市立車屋美術館、栃木、2020年)、「大和田俊|unearth」(ボルボ スタジオ青山、東京、2017年)、「Paleo-Pacific」(トーキョーワンダーサイト本郷、東京、2016年)、「unearth」(NTTインターコミュニケーションセンター、東京、2015年)など。同、参加グループ展やフェスティバルには「WRO Biennale」(National Museum in Wroclaw、ヴロツワフ、ポーランド、2019年)、「Ars Electronica 2018」 (POSTCITY、リンツ、オーストリア、2018年)、「不純物と免疫」(トーキョーアーツアンドスペース本郷、東京、2017年)、「裏声で歌へ」(小山市立車屋美術館、栃木、2017年)などがある。

    Website

    【参考作品】《unearth》
    2017年
    「裏声で歌へ」展での展示風景、小山市立車屋美術館、栃木、2017年
    Photo by 冨田了平
  • Meiro Koizumi 小泉 明郞 解放されたプロメテウス

    小泉 明郞

    Meiro Koizumi 解放されたプロメテウス
    図1、2:コンセプトドローイング
    概要

    国家、共同体と個人の関係、人間の身体と感情の関係性を、現実と虚構を織り交ぜた実験的映像やパフォーマンスで探究するアーティスト、小泉明郎。あいちトリエンナーレ2019で初演されたVR演劇作品『縛られたプロメテウス』は、仮想と現実、陶酔と覚醒、肉体の超越と限界など、観客を両極に引き裂く体験を創出し、高い評価を得た。

    図3(参考図版):《縛られたプロメテウス》2019年、「シアターコモンズ’20」、港区立台場シビックセンター、東京


    本作は、前作の続編とも言える新たなVR作品。約2500年前に書かれたアイスキュロスの戯曲『縛られたプロメテウス』に続く『解放されたプロメテウス』は現存せず、いかにプロメテウスがゼウスと和解し解放されたか、私たちはその結末を知ることはできない。小泉はその失われた戯曲をコロナ禍の現代に接続し、仮想空間とリアル空間の双方において、複数の観客が参加できる儀礼的パフォーマンスとして再構築する。生と非生命の境界線上でリチュアルな体験を共有する人々は、その場で生成される「解放の夢」に、どう加担し、どう距離をとるのだろうか。

    ※本作はまず「シアターコモンズ’21」(2021年2月)にて発表された後、作品を更新させてPCAF展覧会のためのVRインスタレーション作品になります。
    協働:シアターコモンズ(芸術公社)、A440(XR制作会社)、Rhino Studios(XR制作会社)
    撮影 by Matadero Madrid / Photo by Bego Solis
    略歴

    1976年群馬県生まれ。チェルシー・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザイン(ロンドン)にて映像表現を学ぶ。現在は国内外で滞在制作し映像やパフォーマンスによる作品を発表している。「あいちトリエンナーレ2019 情の時代」(愛知県美術館/愛知芸術文化センター、2019年)、「第14回シャルジャビエンナーレ」(シャルジャ美術館、アラブ首長国連邦、2019年)、個展「Battlelands」(マイアミ・ペレス美術館、マイアミ、2018年)他、国内外の展覧会・国際展に多数参加。主な受賞歴に「Artes Mundi 9」ファイナリスト・ノミネート、「第30回タカシマヤ文化基金タカシマヤ美術賞」。作品は、東京国立近代美術館、国立国際美術館(大阪)、テート・モダン(ロンドン)やニューヨーク近代美術館など多くの美術館に収蔵されている。

    Website

    【参考作品】《証言の天使たち》2019年、ヴィデオ・インスタレーション Courtesy of the artist, Annet Gelink Gallery and MUJIN-TO Production
  • SIDE CORE

    (準備中)

    SIDE CORE

    (準備中)
    Photo by 濱田 晋
    略歴

    2012年より活動開始。メンバーは高須咲恵、松下徹、西広太志。ストリートカルチャーを切り口にアートプロジェクトを展開。「風景にノイズを起こす」をテーマに、都市や地域でのリサーチをベースにアクションを伴った作品を制作。ギャラリーや美術館での展覧会開催の他に、壁画プロジェクトや街を探索する「ナイトウォーク」など野外空間での活動を展開。全てのプロジェクトは公共空間での視点や思考を転換させ、表現や行動を拡張することを目的としている。主な参加展覧会に「大京都芸術祭」(京丹後、京都、2020年)、「生きている東京展」(ワタリウム美術館、東京、2020年)、オンライン展「Out of Blueprints by Serpentine Galleries」(NOWNESS、2020年)。

    Photo by 前谷 開
  • Saeborg サエボーグ プロジェクト名未定

    サエボーグ

    Saeborg プロジェクト名未定
    図1(左):コンセプトドローイング(プラン①)
    図2(右):コンセプトドローイング(プラン②)
    概要

    プラン①:ステイホームはサヤエンドウの夢を見るか? サヤエンドウ(睡眠ポッド/コンパートメント/コクーン)の中で眠るサエエンドウ(着ぐるみ)がいる。サエエンドウ達はツルで繋がっています。皆、同じ夢をみているのかもしれません。展示会場にはサエエンドウの夢日記も展示予定。

    プラン②:Slaughterhouseシリーズ/サエチキンローストレッグス 管理された生命がテーマの実験牧場「slaughterhouse」シリーズの新作。食べる部分が多くなるように8本足に人工進化させられたサエチキンローストレッグスを展示。

    図3(参考図版):《Slaughterhouse-17》2019年、Match Gallery/MGML, リュブリャナ(スロベニア)
    Photo by ZIGEN
    略歴

    1981年富山県生まれ。東京都拠点。サエボーグはラテックス製の着ぐるみ(スーツ)を自作し、自ら装着するパフォーマンスを展開するアーティスト。これまでの全作品は、東京のフェティッシュパーティー「Department-H」で初演された後、国内外の国際展や美術館で発表されている。2014年に岡本太郎現代芸術賞にて岡本敏子賞を受賞。主な参加展覧会に「第6回アテネ・ビエンナーレ」(Banakeios Library、ギリシャ、2018年)、「DARK MOFO」(Avalon Theatre/MONA 、ホバート、オーストラリア、2019年)、 「あいちトリエンナーレ」(愛知県芸術劇場、2019年)、 「Slaughterhouse17」(Match Gallery/MGML、 リュブリャナ、スロベニア、2019年)、「Cycle of L」(高知県美術館、2020年)など。

    Website

    【参考作品】《SAEBORG LAND》2019年 「DARK MOFO」でのパフォーマンス、Avalon Theatre/MONA 、ホバート、オーストラリア、2019年 Photo: DARK MOFO 2019
  • Kota Takeuchi 竹内 公太 手紙と怪物

    竹内 公太

    Kota Takeuchi 手紙と怪物
    図1:「手紙」
    概要

    アーティストは2020年に福島県の帰還困難区域(2011年の震災以来、隔離された町)で自身の身体を元にしたフォントを制作した(図2)。このフォントを使った文字列をメールで送る。これを「手紙」と呼ぶ(図1)。「手紙」をレーザープリンターで出力、それを素材として、「怪物」のイメージを作る。

    図2(参考図版):《エビデンス》2020年


    プロジェクトについて:
    私はアーティストとして、メディアと人との社会的な関りについてなど観察して制作しており、ウイルスを含む自然環境の分析や対症療法は自分の仕事ではないと思っています。ポストコロナというテーマにおいて、私はあくまで人間社会に起こる副次的変化の観察やそうした社会・人間の描写にとどめ、その先「どうすべきか」は鑑賞者に委ねたいと考えています。

    とはいえ、コロナ禍を経て「どうすべきか」は既に多くの提言がなされています。リモートワークが推奨され、ソーシャルディスタンスがスローガンになっています。これは、コロナ以前から進んでいた社会の変動をさらに推進しているように思います。情報のやり取りを盛んに行う習慣によって、国家(またはそれに代わって想像される共同体)という怪物的な身体を形作るような動きです。

    感染症をきっかけに、多くの人々が外敵(身体にとっての外来異物)を駆逐してほしいと願い、巨大な権力に期待し、個人の権利(身体的自由、経済活動の自由)を制限することに同意しています。病気と直面せざるを得ない人、医療関係者をはじめエッセンシャルワーカー、経済的に困窮する人、そうした個人の生を守るために個人の権利を制限することに、私は賛成です。

    ただこのとき、個人の身体と国家という想像上の身体との混同が誘発されるのが、いささか厄介だと思っています。ウイルス流行の騒乱初期には特に“外から来た人”の排除が叫ばれ、また感染症対策の成果が国家の威信と結びつき米中政治家の諍いの種になっていました。守るべき、慮るべきは個人の身体と生であるはずですが、そこでは国や社会という怪物の身体が想像されています。

    そうした懸念を踏まえて、本プロジェクトは次の要素を含みます。

    ・「個人の身体」と「怪物のイメージ」の関係を描くこと。
    ・情報のやり取りを描くこと

    怪物イメージを作るというタスクの中に身体を介在させることで、今回のコロナ騒ぎの文脈を踏まえたいと思います。

    現行のプランでは、「個人の身体」はアーティストが「既に隔離されていた町」、福島県の原発事故による帰還困難区域で、国家事業の末端=警備員として働きながら、フォント制作をしていた経緯が担います。また怪物の身体はトマス=ホッブズの『リヴァイアサン』の扉絵で有名な絵(アブラハム・ボス作、1651年)から、「王冠(コロナ)と身体」の部分だけを抜き出したものです。文字をデータにし、意味のない文字列をメールし、情報のやり取りという要素を盛り込んでいます。

    ただし、これらの要素は、状況によって変更します。

    略歴

    1982年生まれ。福島県帰還困難区域内の展覧会「Don’t Follow the Wind」実行委員。東京電力福島第一原発ライブカメラの「指差し作業員」の代理人。パラレルな身体と憑依をテーマに、映像・写真のインスタレーション等を制作。失われた歴史の痕跡を辿り、隔絶された土地で協働しながら、メディアと人の関係を探る。2020年個展「Body is not Antibody」(SNOW Contemporary、東京)にて、パンデミックにおける国家/身体のイメージについてのインスタレーションを発表。

    Website

    【参考作品】《文書1: 王冠と身体》2020年、インスタレーション、コピー紙にレーザープリント Courtesy of SNOW Contemporary
  • Chim↑Pom

    (準備中)

    Chim↑Pom

    (準備中)
    Photo by 山口聖巴
    略歴

    卯城竜太・林靖高・エリイ・岡田将孝・稲岡求・水野俊紀により、2005年に東京で結成されたアーティストコレクティブ。時代のリアルを追究し、現代社会に全力で介入したクリティカルな作品を次々と発表。世界中の展覧会に参加するだけでなく、独自でさまざまなプロジェクトを展開する。東京電力福島第一原発事故による帰還困難区域内で、封鎖が解除されるまで「観に行くことができない」国際展「Don’t Follow the Wind」(2015年–)の発案と立ち上げを行い、作家としても参加している。現在は新宿の「ホワイトハウス」を拠点に活動。そのプロジェクトベースの作品は、日本の美術館だけでなくグッゲンハイム美術館(ニューヨーク)、ポンピドゥ・センター(パリ)などにコレクションされ、アジアを代表するコレクティブとして時代を切り開く活動を展開中。

    Website

    【参考作品】《A Drunk Pandemic》
    2019年
    Photo: Michael Pollard
    Courtesy of the artist, ANOMALY and MUJIN-TO Production
  • Yuta Nakamura 中村 裕太 いかものの問題!

    中村 裕太

    Yuta Nakamura いかものの問題!
    図1:相関図 ※拡大版(PDF)はこちら
    概要

    五月二十六日(金)
    (…)それから自動車で(上野、今、白鳥、竹内の諸氏と共)浅草の遊楽街へいく。眼まぐるしいほど多彩、光、映画、ざわめき、色とりどりな広告!(…)この遊楽街には飲屋もあれば屋台屋、小料理屋もあり、それが歩道に沿うてずらりと並んでいる、客は暖簾のなかで食べるのである。ビール店に入る、モダンないかもの、しかし懸賞に当選した二枚の広告はなかなかよかった、いかものの問題!今氏と話す__珍しく親しみ深い人だ

    ブルーノ・タウト『日本タウトの日記一九三三年』岩波書店、1975年、99頁


    1933年、分離派建築会の建築作品が一通り関東平野に出揃った頃、ブルーノ・タウト(1880-1938)は、今和次郎(1888-1973)と浅草でビールを飲み交わした。二人は、日中に早稲田大学で出会い、浅草に移動する。話が盛り上がり始めたのは、サムライ映画を見終わって、ビール店に入ったあたりだろう。

    タウトは今と何を話したのだろうか。その場に居合わせていたのは、タウトを日本に招聘したインターナショナル建築会の上野伊三郎(1892-1972)、ベルリン工科大学を卒業し早稲田大学助教授の白鳥義三郎(1898–1965)、今の助手であった竹内芳太郎(1897-1987)である。タウトが来日する前、上野は竹内にどのような日本の芸術や文化、特に建築物を案内しようかと相談し、竹内は、茶の湯や能、伊勢神宮や桂離宮などを勧めている。タウトは、こうした上野をはじめとした「案内人」と日本各地を訪れ、自らの眼を頼りに「日本」を再発見したのである。今はそうしたタウトを取り巻く案内人たちの動向や思惑を察知していたのではないだろうか。だからこそ、「モダンないかもの」だらけの浅草の歓楽街へタウトを誘い出し、「もうひとつの日本」を案内したのかもしれない。

    本プロジェクトでは、タウトと今の会話を積極的に推察することで、「いかもの」という言葉の内実を読み解いていきたい。その上でタウトによる「新建築小探検行 ブルノ・タウト氏と東京を歩く」(『婦人之友』第27巻第11号、1933年)をガイドブックとする。1923年の関東大震災以降、東京に登場した建築群を俯瞰することで、およそ100年後の「新しい成長」を観光していく。

    Photo by 表 恒匡
    略歴

    1983年東京生まれ、京都在住。京都精華大学芸術学部特任講師。2011年京都精華大学芸術研究科博士後期課程修了。博士(芸術)。〈民俗と建築にまつわる工芸〉という視点から陶磁器やタイルなどの学術研究と作品制作を行なう。近年の展示に「六本木クロッシング2013:アウト・オブ・ダウト―来たるべき風景のために」(森美術館、東京、2013年)、「第8回アジア・パシフィック・トリエンナーレ」(クイーンズランド・アートギャラリー、ブリスベン、2015年)、「第20回シドニー・ビエンナーレ」(キャレッジワークス、2016年)、「あいちトリエンナーレ」(愛知県美術館、2016年)、「柳まつり小柳まつり」(ギャラリー小柳、東京、2017年)、「MAMリサーチ007:走泥社—現代陶芸のはじまりに」(森美術館、東京、2019年)、「表現の生態系:世界との関係をつくりかえる」(アーツ前橋、群馬、2019年)など。著書に『アウト・オブ・民藝』(共著、誠光社、2019年)。

    Website

    【参考作品】《群馬工芸の生態系》2019年 「表現の生態系:世界との関係をつくりかえる」展での会場風景、アーツ前橋、群馬、2019年 Photo by 表 恒匡
  • Yusuke Nishimura 西村 雄輔 yamajiorimono*works 2021

    西村 雄輔

    Yusuke Nishimura
    図1:リサーチの様子、群馬県桐生市、2021年2月
    概要

    実施場所:
    山治織物工場(群馬県桐生市境野町1丁目1246-2)→城山(桐生市梅田町1丁目)→桐生川源流林(桐生市梅田町)など

    内容:
    群馬県、桐生川の源流をたどるとそこには社がある。細い川は他の流れと交わり渡良瀬川となり、さらに利根川となり、大海へと注ぐ。その桐生川のほとりにある織物工場で14年続けているプロジェクト「yamajiorimono*works」。かつては人が生業を営み日常を生きたその場所が、過去として切り離されないよう〈生きる場〉へと向かうことを意識している。その後に形として何が残り、何が無くなり、空気として何が残り、何が無くなり、何が生まれるのか。


    「物」を解き、建物を解き、床下をあばき、空をひらく。私たちはこの場所で、あらゆるものを粛々と解してほどきながら、何もないように見えるこの場自体をつくっている。さらに言えば私たちは終わらない行為によって、実は「場をつくる」ことではなく「場が動きつくられていく」、または「場から何かが生まれる」ことをつくろうとしている。

    図2:リサーチ資料より


    今回のPCAFのプロジェクトでは、これまで行なってきたyamajiorimono*worksの活動の意識を拡張し、「地との対話」によって触手を伸ばすように場を移動しながら「意識の延長上にあるまだ見たことのない光景」を求めていく。

    意識を広げる。地に触れる。それは表面の土だけでなく、地層の奥へ奥へ意識は伸びて、マントルの対流に乗り、この星自体、そして宇宙へ。限定された「ここ」という場所が発端であっても、巨きく広く、根本的なものとつながっている。場を通して地とつながる。私たちの「場」への行為に対して、地は変化の形でこたえる。地の反応によって、私たちも次の行為を考える。言葉によらないこれらの対話が、場を通した「地との対話」である。

    完成形をつくり出すことを前提とするのではなく、常に場に存在するものや人々の関係性、その複雑な交錯を観察し、新たな方法を考え提示する。

    協働:yamajiorimono*works(西村雄輔、山﨑裕之、石井理絵)、生方昇 他(予定)
    略歴

    1976年福岡生まれ。2001年に東京藝術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻油画修了。2003年より群馬県桐生市の産業遺産である旧織物工場の改修/修繕プロジェクトを手がける。Moriyoshi Reconstruction Project(2003~2004年、旧森山芳平織物工場)、現在長期に渡り進行中のYAMAJIORIMONO*WORKS(山治織物工場、2006年~)では、傷んだ木造の建物に工場主とともに実際に手を入れながら、その場所と対話し、ものが語る歴史を読み、今を生きる場をつくる行為の在り方を提示している。

    Website

    【参考作品】《yamaji orimono*works》2006年–
  • Ai Hasegawa 長谷川 愛 (準備中)

    長谷川 愛

    Ai Hasegawa (準備中)
    略歴

    アーティスト、デザイナー。バイオアートやスペキュラティブ・デザイン、デザイン・フィクション等の手法によって、生物学的課題や科学技術の進歩をモチーフに、現代社会に潜む諸問題を掘り出す作品を発表している。岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー(通称 IAMAS)にてメディアアートとアニメーションを勉強した後ロンドンへ。数年間Haque Design+ Researchで公共スペースでのインタラクティブアート等の研究開発に関わる。2012年英国Royal College of Art, Design Interactions にてMA修士取得。2014年から2016年秋までMIT Media Lab,Design Fiction Groupにて研究員、2016年MS修士取得。2017年4月から2020年3月まで東京大学 特任研究員。2019から早稲田大学非常勤講師。2020から自治医科大学と京都工芸繊維大学にて特任研究員。《(Im)possible Baby, Case 01: Asako & Moriga》が第19回文化庁メディア芸術祭アート部門にて優秀賞受賞。上海当代艺术馆(上海、中国)、森美術館(東京)、ホロン・デザインミュージアム(ホロン、イスラエル)、ミラノ・トリエンナーレ(ミラノ、イタリア)、アルス・エレクトロニカ(リンツ、オーストリア)等、国内外で展示を行う。著書に『20XX年の革命家になるには──スペキュラティヴ・デザインの授業』(ビー・エヌ・エヌ新社、2020年)がある。

    Website

    【参考作品】《Human X Shark》
    2017年
    リサーチ・プロジェクト
  • Rintaro Fuse 布施 琳太郎 ラビリンス | Labyrinth

    布施 琳太郎

    Rintaro Fuse
    概要

    内容:インスタレーション、レクチャーパフォーマンス、ウェブサイトなど

    Photo by 梅沢和木
    略歴

    1994年生まれ。2017年東京藝術大学美術学部絵画科(油画専攻)卒業。現在は同大学大学院映像研究科後期博士課程(映像メディア学)に在籍。洞窟壁画をはじめとした先史美術についてのリサーチとiPhoneの発売以降の社会の分析を下敷きに、絵画やインスタレーションなどの作品制作、展覧会の企画、運営、キュレーション、そしてテキストの執筆を行っている。 主な展覧会企画に「iphone mural(iPhoneの洞窟壁画)」(BLOCK HOUSE、東京、2016年)、「新しい孤独」(コ本や、東京、2017年)、「ソラリスの酒場」(the Cave/Bar333、神奈川、2018年)、「The Walking Eye」(横浜赤レンガ倉庫、神奈川、2019年)、「余白/Marginalia」(SNOW Contemporary、東京、2020)、「隔離式濃厚接触室」(ウェブページ、2020年)など。

    Website

    【参考作品】《隔離式濃厚接触室》2020年、ウェブページ Photo by 竹久直樹
  • Yuko Mohri 毛利 悠子 LP. by yuko mohri(仮)

    毛利 悠子

    Yuko Mohri LP. by yuko mohri(仮)
    図1:コンセプトドローイング
    概要

    期間・時期:
    本年中のエディションワークの完成を考えています。

    場所:
    レコードプレイヤー、もしくはサウンドバーなどの立体音響機材があればどこでも再現可能な作品です。

    関係者:
    パフォーマンス:山本精一、鈴木昭男、大友良英(録音済)
    サウンドエンジニア:ZAK
    映像監督:いしいこうた(HOEDOWN)
    映像制作:HOEDOWN
    アートディレクション:松本弦人
    協力:Ginza Sony Park

    内容:
    2020年7月から8月にかけて、私はGinza Sony Parkで「SP. by yuko mohri」というアクションをした。それは展覧会ではなく、会場をスタジオとして使用するというコンセプトのプロジェクトだった。Ginza Sony Parkからある日突然受けた相談に対して、コロナ禍で集客が望めないのであれば、展覧会ではなくスタジオとして会場を使わせてもらえないか、と提案をしたのだ。

    美術館での展覧会ではないので、作品を純粋に鑑賞してもらうことはできない。でもスタジオとして使うことで、普段見る機会のない制作風景や日々変化していく景色から、アーティストたちが何かを生み出そうとしているエネルギーを、観る人々に感じとってもらえるかもしれない。
    実際、会期中に営団メトロ銀座駅に直結した会場を訪れた人々は、美術館に置かれているような完成した作品ではなく、設置準備やリハーサルのような風景ばかりを眺めることになった。もしかすると、建設中のビルの工事現場を見ているような気分になっていたかもしれない。

    実のところ、このプロジェクトを通じて発見があったのは、提案をした私のほうであった。
    アーティストとして制作をしていく目的は、これまでオープンとクローズとを日々場所場所でくりかえしてきた展覧会だけではなく、それ以外に多々存在している。美術館の展示室のためのアイデアだけではなく、アーティストがスタジオと考えれば制作の場はどこにでも作ることができる。旅行先でも、クルマの中でも、買い物の途中でも、アイデアが生まれた瞬間に、その場はスタジオ化する。目の前にある困難は、さまざまな創造力の土台となり、それこそが人々の日々の生活を支える原動力となる、そして創造力は拡散(パンデミック)する。

    突然与えられた広大なスタジオの中で、私は、代表的サウンドインスタレーションのひとつである《墓の中に閉じ込めたのなら、せめて墓なみに静かにしてくれ》(2018–2020)のバージョンアップや、MIDIピアノを使用した新作インスタレーションの公開制作をした。また、これらのインスタレーション作品と、山本精一、鈴木昭男、大友良英といったアーティストとのコラボレーション・パフォーマンスも敢行した──のだが、こちらも集客が叶わないので、閉館時間以後、関係者のみが集まる中で収録をおこなうこととなった。すべてのパフォーマンスは、私同様、やはりコロナ禍でたまたまぽっかりとスケジュールの空いていた優秀なスタッフたちの協力によって、映像・音響ともに可能なかぎり最上のかたちで記録に残せたはずだ。しかし、その内容はまだ誰のもとにも届けられていない。

    今回、計画している「LP. by yuko mohri」は、「SP. by yuko mohri」で収録したさまざまな成果をボックスセットなどにまとめる構想だ。❶ベーシックな内容として、音源(ピクチャー盤、カラー盤、12インチ盤の合計6枚セット)、映像(Blu-ray盤)、ブックレット(印刷物)の3種。さらに豪華版として、今回、22chで収録された音響データの立体再現ミックスを、❷サウンドバーを1台付けて再現するバージョン、❸サウンドバー複数台で構成するサウンドインスタレーション・バージョンで展開したい。

    これまで作業のほとんどを現地に赴いておこなっていた私だが、COVID-19の世界的パンデミックの影響で、制作のスタイルや発表の方法が大きく変わることとなった。延期や中止に怯えながら展覧会やイベントに参加するよりも、いまは、作品の形態や発表形式を柔軟に変化させながら、さまざまな人に届ける方法を模索したいと考えている。創造力の拡散(パンデミック)──今回のプロジェクトは、その試みのひとつである。

    Photo by 前田直子
    略歴

    1980年神奈川県生まれ。東京在住。磁力や重力、風や光など、目に見えず、触れることもできない力と、日常のありふれた素材との出会いが生む表情にフォーカスしたインスタレーションを制作。主な個展に、「毛利悠子:ただし抵抗はあるものとする」(十和田市現代美術館、2018年)、「Voluta」(カムデン・アーツ・センター、ロンドン、2018年)。ほか、「ウラル・インダストリアル・ビエンナーレ」(エカテリンブルク、ロシア、2019年)、「アジア・パシフィック・トライアニュアル2018」(ブリスベン、オーストラリア、2018年)、「リヨン・ビエンナーレ2017」(フランス、2017年)、「コーチ=ムジリス・ビエンナーレ2016」(インド、2016年)など、国内外のグループ展への参加多数。2015年に日産アートアワードグランプリ、2016年に神奈川文化賞未来賞、2017年に第67回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。

    Website

    【参考作品】《モレモレ:与えられた落水》2015年– 木材、傘、ホース、ペット・ボトル、ゴム手袋、バケツ、ホイール、雑巾、スポンジ、アクリル樹脂など 272.5 x 175.8 x 50 cm (x 3) Photo by Blaise Adilon, Biennale de Lyon, 2017
  • Aya Momose 百瀬 文 フロース・パウォーニス(仮)

    百瀬 文

    Aya Momose フロース・パウォーニス(仮)
    図1:コンセプトドローイング
    概要

    形態:映像作品
    サイズ:未定
    撮影場所:東京、ポーランド(予定)

    内容:
    作者自身と、ポーランドに住むある活動家の女性との往復書簡のような形で、物語は進んでいく。ある効能を隠蔽された「花」を手掛かりに、時に内省的な独り言のように語られる言葉とイメージを行き来しながら、人類にとっての未曾有の危機の前で、国家に管理され、翻弄される身体器官としての「子宮」の存在を浮かび上がらせる。

    (ある歴史)
    フロース・パウォーニスとは、通称「ピーコック・フラワー」と呼ばれる、鮮やかな赤と黄色からなる花を咲かせる植物の学名である。
    それは現在、カリブ海諸島のいたるところに自生し、生垣や庭を彩る植物として扱われているが、かつてそれは堕胎効果を持つ植物として薬草を扱う女性や田舎の医者などに知られていた。

    図2(参考図版):マリア・シビラ・メリアン《Flos Pavonis with Lepidoptera Metamorphosis》(フロース・パウォーニスと、変態するレピドプテラ)18世紀初頭


    「オランダ人の主人からひどい扱いを受けていたインディアンは、子どもが奴隷になるくらいならばと嘆き(この植物の)種子を用いて中絶を行っています。ギニアやアンゴラから連れてこられた黒人奴隷は、子供をもつことを拒む素振りを見せて、少しでも境遇が良くなるよう願ってきました」(マリア・シビラ・メリアン『スリナム産昆虫変態図譜』1705年)

    ドイツ人の画家であるマリア・シビラ・メリアンは、自身の博物学研究を目的とした渡航の最中にて、このフロース・パウォーニスという花に出会う。 そしてその種子がアフリカ奴隷の間で望まぬ妊娠に抵抗する薬として使われていたことを自らの著作の中で記述した。 しかし、その堕胎薬としてのこの植物の効能が、ヨーロッパに知識として広まることはなかった。 その知識は意図的に抹殺され、それらはあくまで観賞用の植物として消費された。 労働力を確保し、人口増こそが国家の力を増加させる源だとされる国家政策の前では、それは不都合な真実だとされたからである。

    (ある法律)
    刑法 堕胎の罪(明治41年施行)

    212条(堕胎)
    妊娠中の女子が薬物を用い、又はその他の方法により、堕胎した時は、1年以下の懲役に処する。

    213条(同意堕胎および同致死傷)
    女子の嘱託を受け、又はその承諾を得て堕胎させた者は、2年以下の懲役に処する。よって女子を死傷させた者は、3月以上5年以下の懲役に処する。

    (ある虚構)
    日本政府が「感染防止のための、夫婦間もしくはそれに準ずる関係性以外における性行為の禁止」を要請してから1ヶ月が経った。
    公共の場にある物の表面を触れることからウイルスに感染するリスクはだいぶ低く、主な感染経路としては体液の直接的な経口感染が主な原因であることが、米国の大学の研究チームによって科学的に証明されたためである。
    「夫婦」という名前を持たない者たち、同じ家に住まない者たちの不要不急の性行為は、かくして監視・処罰の対象となった。
    ラブホテルは休業停止のために次々に閉業へと追い込まれ、マッチングサイトの多くも閉鎖を迫られた。

    都内のあるホテルの一室で、一人の女が男を迎え入れる。
    非合法なセックスがこれから行われることを二人は熟知している。
    性器を挿入するセックスより、オーラルセックスの方が危険な時代が来ると、80年代を生きた誰が予想しただろう?
    二人はマスクを外す。マスクは、唇を隠蔽し、想像力を喚起し、口という器官を性器化する。
    唇用のコンドームが必要だ。それはいつか、彼らを窒息によって死に至らしめるだろう。

    (ある国内に流れたニュース)
    「10代からのSOS “コロナ禍”で増える“妊娠相談” 小学4年生の相談も」
    「『緊急避妊薬』の市販化 ようやく政府が検討も反対意見の‟壁”」

    (ある怪獣)
    ビオランテ……
    ゴジラシリーズ第17作『ゴジラvsビオランテ(1989)』に登場する怪獣。ある女性の細胞を彼女の形見代わりに埋め込まれた薔薇は、遺伝子操作によってゴジラの細胞と融合され、やがて巨大な薔薇の姿のまま怪物になる。

    (ある事実)
    水子供養の習慣が広まったのは1970年代。

    (あるポーランドから届いたニュース)
    「ポーランドの憲法裁判所は22日、胎児に障害があった場合の人工妊娠中絶を違憲とする判決を下した。
    ポーランドの中絶関連法は欧州でも最も厳格な部類に入るが、今回の判決により、ほぼすべての中絶が禁止されたことになる。
    この判決が法制化されれば、人工中絶が認められるのは、強姦や近親相姦による妊娠だった場合、また母親に命の危険がある場合にのみ限られる。
    人権擁護団体は、中絶に関する制限を広げないよう政府に訴えている。」

    (ある女の声)
    「毎月、この血を見るたびほっとするんだよね。ああわたし、毎月誰かの死を願ってるんだなって気づいた」

    略歴

    1988年東京生まれ。近年の主な個展に「I.C.A.N.S.E.E.Y.O.U」(EFAG、東京、2019年)、「サンプルボイス」(横浜美術館アートギャラリー1、神奈川、2014年)、主なグループ展に「彼女たちは歌う」(東京藝術大学 美術館陳列館、2020年)、「六本木クロッシング2016展:僕の身体、あなたの声」(森美術館、東京、2016年)、「アーティスト・ファイル2015 隣の部屋――日本と韓国の作家たち」(国立新美術館、韓国国立現代美術館、東京、2015–16年)など。2016年度アジアン・カルチュラル・カウンシルの助成を受けニューヨーク(Triangle Residency)に、その後ソウル(SeMAレジデンシー)に滞在。2019年、イム・フンスン氏と共同制作した《交換日記》が全州国際映画祭(JIFF)に正式招待される。

    Website

    【参考作品】《Social Dance》2019年、シングルチャンネル・ビデオ、10分33秒
  • Anri Yanase 柳瀬 安里 そこに、何が映っていても目に見えない(仮)

    柳瀬 安里

    Anri Yanase そこに、何が映っていても目に見えない(仮)
    図1:コンセプトドローイング
    概要

    ドイツの西部に位置するザールラント州の小さな街、ザールブリュッケンには「目に見えない警告碑の広場」と呼ばれる場所がある。現在、地区の行政機関が置かれているザールブリュッケン城前の広場のことをそう呼ぶ。ザールブリュッケン城へと続く石畳には《2146の石ー人種差別主義に対する警告碑》という名前が付いている。ザールブリュッケン城は、かつてザールラント州のゲシュタポ本部が置かれていた場所であり、石の裏には、ナチスが政権を取る1933年より以前に存在していたユダヤ人墓地の名前が刻まれているという。

    《2146の石ー人種差別主義に対する警告碑》は、1990年の春から1993年5月にかけて、当時ザール美術大学の客員教授でもあった芸術家ヨヘン・ゲルツと8人の生徒によって制作された。彼らは、一番はじめに1933年より以前にドイツに存在していたユダヤ人墓地の名前をすべて集めることをした。その墓地の数が、2146個だった。次に彼らは、ザールブリュッケン城へと続く敷石をこっそり剥がして持ち帰り、そのひとつひとつにユダヤ人墓地の名前を掘り刻んだ。そして名前を刻んだ面を下にして、石を再び元の場所に戻した。1991年8月からは市と州政府の援助を受けての作業が進められ、1993年に《2146 の石ー人種差別に対する警告碑》は完成された。今では、ザールブリュッケン城へと続く石畳の中に、ユダヤ人墓地の名前が刻まれた2146個の敷石が置かれている。これらの石を他の石と見分けることはできない。《2146 の石ー人種差別主義に対する警告碑》の公開と同時に、ザールブリュッケン城前の広場は「目に見えない警告碑の広場」と呼ばれることになった。

    去年の3月に目に見えない警告碑の広場を訪れた際、《2146 の石ー人種差別に対する警告碑》の石畳を撮影した。日本に戻ってから、撮影していた石畳のデータをもとに、転写という方法で《2146の石ー人種差別主義に対する警告碑》を再現しようとした。2021年1月に転写の作業が終わり、今わたしの家には、再現しようとした布状の《2146の石ー人種差別主義に対する警告碑》がある。

    ヨヘン・ゲルツの《2146の石ー人種差別主義に対する警告碑》とわたしが再現しようとし布になった石畳は、どんなコミュニケーションをとることができるだろう。布になった、元々は《2146の石ー人種差別主義に対する警告碑》であった石畳を見た鑑賞者は、布の石畳と元々の《2146の石ー人種差別主義に対する警告碑》との間でどんなコミュニケーションをとることができるだろう。警告碑の石畳を指して「警告というのはここにはない」と言ったゲルツの言葉が頭にある。今回のプロジェクトでは、《2146の石ー人種差別主義に対する警告碑》とわたしが再現しようとした布になった《2146の石ー人種差別主義に対する警告碑》が出会うための仲介をする。

    オーストリアの作家エルフリーデ・イェリネクによって、2011年の東日本大震災とそれに伴う福島第一原子力発電所事故をきっかけに制作された戯曲『光のない。エピローグ?』の中に、「向こうから来る、動物ではないものが、冬近く、吹く風の中、だがどこから吹くかは問題でない、首都へ吹かなければいい、首都へ吹いてはならない、(中略)いいえ、決して向こうへ吹いてならない!なぜなら人間たちがいる、想像できないほどの数が、風よ、向こうへ吹かないでほしい!」という一節がある。高山明さん(Port B)の企画「東京修学旅行プロジェクト:福島編」で、福島県の高校生がこの一節を発声するのをイヤホン越しに聞いたとき、もう前を向けない、そんな気持ちになった。風が首都へ吹いてはならないのは、放射能を首都へ運んではならないからであり、そのことを原発事故が起きた福島の高校生が発するということは、ひとつがふたつになったとき、犠牲になってもいい場所や人が生まれることをよしとしてきた、あるいはよしとする世の中の現状を意味していた。わたしは風に、「風よ、こっちへ吹いてもいいんだよ」と言いたいと思った。そう言えるようになりたい。それは、放射能を首都へ運んでいいということや原発をなくそうという意味ではなく、利益やスピード、便利さを重視した結果、ないがしろにしてきた別の可能性や時間、自然について考えるということである。そのための方法として作品制作があり、今回のプロジェクトも、「風よ、こっちへ吹いてもいいんだよ」と言えるようになることと関係していると思う。わたしが再現しようとしてペラペラになった《2146の石ー人種差別主義に対する警告碑》の石畳は、話をする場所にしたいと思っている。

    略歴

    1993年埼玉県生まれ。2016年京都造形芸術大学美術工芸学科現代美術・写真コース卒業。身の回りの出来事を出発点とし、それが何なのかを考えるため、知るためのひとつの方法として作品を制作している。知ったかぶりすることなく反応することを大切にしたいと思っている。近年の参加展に、『Oh!マツリ☆ゴト 昭和・平成のヒーロー&ピーポー』(兵庫県立美術館、2019年)、『Gallery selection: Video works』(ギャラリー小柳、東京、2019年)、「ニューミューテーション#3 菊池和晃・黒川岳・柳瀬安里』(京都芸術センター、2020年)などがある。

    【参考作品】《光のない。ーわたしの立っているところから》2016–2017年、映像、16分56秒

選考委員コメント

椹木野衣(美術評論家、多摩美術大学教授)

現在、私たちが直面している異常な事態は、かりに新型コロナウイルス感染症が収束したとしても、根本的に解決されるものではない。現在の世界を支えるシステムそのものが、未知のウイルスに、これ以上ない格好の触媒を提供し続けているからだ。としたら、私たちはいま、ひとつのパンデミックのもとで第一波、第二波のような呼び方をするけれども、より長期的には、さらに異質なウイルスによる別のパンデミックが、ずっと大きな波(メガ・ウェイヴ?)として、第一波、第二波のように到来すると考えたほうがいい。そのようななかで、私たちはいったい、どのような未来を想定すればよいのだろう。けれども、このようなことになるはるか前から、そのような思考実験こそ、アーティストたちの原動力ではなかったか。そんなことを念頭に置きながら、選考に臨んだ。

藪前知子(東京都現代美術館学芸員)

コロナウイルスの芸術生産の現場への影響は深刻であり、これを機に活動をやめざるを得なかった人たちは夥しい数に上るだろう。そのことは胸に留めておかなくてはならない。一方で、この状況に対して、抵抗としてのアートの真価を問うべく立ち上がったのがこのプロジェクトだ。立ち上げた推薦委員が選んだ候補作家から、この状況に対するアクションを期待する作家を選考させていただいた。他者による当事者の表象の是非が問われた東日本大震災と異なり、この状況においては誰もが当事者である。客体化できない、表象できない何かについて、私たちは思考を続けなくてはならないだろう。芸術は常に時代を超えて、硬直した社会に別の可能性を示してきた。彼らの作品を通して、他者との新しい共有のプラットフォームが形作られるのを期待したい。

鷲田めるろ(十和田市現代美術館館⻑)

新型コロナウイルス感染症により社会は大きく変化した。それは今も進行中で、先を見通すことができない。自らの表現様式を確立している作家よりも、状況に対して柔軟に反応できる作家を選んだ。新型ウイルスの出現は大きくは人間と自然との関係の変化に起因し、気候変動などの環境問題とも関連する。自然との関わり方について視野を広げてくれる作家も重視した。他方、個人的な経験から作品を立ち上げるような作家も候補者リストに含めた。コロナ禍は全世界的な現象でありつつも、各人の置かれた状況により、その経験は大きく異なるからだ。なお、十分な実力があっても他で発表の機会が多くある作家よりも、若手の作家を積極的に評価した。

OVERVIEW事業概要

1.タイトル

ポストコロナ・アーツ基金
「新しい成長」の提起 —
ポストコロナ社会を
創造するアーツプロジェクト

(Post Covid-19 Arts Fund: Proposal for “New Growth”—Arts Projects for Post-Covid-19 Society)

2.事業期間

2020年8月ー2022年3月末日

3.事業趣旨

新型コロナ禍以降の大きな社会的課題と考えられる「新しい成長」に関する価値観・視点を、アーティストとの協働プロジェクトにより創出し、展覧会等を通じて広く社会へ提起する。

4.主な事業内容

  1. 以下の事業実施のための基金設立、および募金活動 /
    クラウドファンディング
  2. アーティストを迎えての
    アーツプロジェクト制作
    (プロポーザルからプロジェクト実施まで)
  3. 展覧会制作・開催
    展覧会詳細
  4. ドキュメント映画制作・上映
  5. 書籍出版
  6. 学生との
    実践的教育プログラム など

5.主催

PCAF実行委員会、東京藝術大学
※この事業は、PCAF実行委員会と東京藝術大学の共同事業として実施いたします。

6.参加アーティスト

10〜20組の日本人作家(日本在住の外国籍のアーティストも含む)。
参加アーティストは、実行委員会等から推薦され、専門家による選考委員会により決定。

ACTIVITY
活動説明

基金設立と
寄付

  • PCAF基金を設立
  • PCAF実行委員会を中心に募金活動を行う(発起人枠、および一般会員枠)

アーティスト
選考

  • PCAF実行委員会で取りまとめた推薦アーティストを参考に、専門家で構成される選考委員会が約10~20組を選出
  • 各アーティストにプロジェクトの提案および制作を依頼

アーツ
プロジェクト

  • 基金からの支援金を活かして各アーティストがプロジェクトを進行
  • PCAF提起のために、アーティストは選考委員との対話も行う
  • 各過程を映像で記録
  • トークイベント等での情報発信

提起

  • アーツプロジェクトを通じた提起の具体化(成果発表展、ドキュメント映画、書籍)
  • ポストコロナ社会の「新しい成長モデル」を広く世界に提起

実践的教育プログラム
(学生を主対象とした連携事業)

教育プログラム策定

全国の美術系大学生、卒業生の参加募集

プログラム実施(アーツプロジェクト参加等)

プログラム成果発表

TEAM
組織

PCAF実行委員会

発起人/役員(氏名五十音順)

井上智治一般財団法人カルチャー・ヴィジョン・ジャパン
代表理事
大林剛郎株式会社大林組 代表取締役会長
須藤 潮吉野石膏株式会社 代表取締役副社長
公益財団法人吉野石膏美術振興財団 評議員
遠山正道株式会社The Chain Museum 代表取締役社長
御立尚資 公益財団法人大原美術館 理事
山本誠一郎Y-Labs 株式会社 代表取締役
川村喜久
(事務局長)
一般財団法人川村文化芸術振興財団 理事長

発起人(氏名五十音順)

浅生亜也 株式会社サヴィーコレクティブ 代表取締役
安東泰志 ニューホライズンキャピタル株式会社
代表取締役会長
大西 洋 株式会社羽田未来総合研究所 代表取締役社長
木越 純 バンク・オブ・アメリカ・エヌ・エイ東京支店
副会長
倉田陽一郎 Shinwa Wise Holdings株式会社 代表取締役社長
小柳敦子公益財団法人小田原文化財団 代表理事
寺田航平 寺田倉庫株式会社 代表取締役社長CEO
服部今日子 PHILLIPS Auctioneers 日本代表
藤波克之 FSX株式会社 代表取締役
松葉邦彦 株式会社TYRANT 代表取締役 / 一級建築士
水口 翼 サイブリッジグループ株式会社 代表取締役会長兼CEO
森 佳子 森美術館 理事長
山中 武 株式会社マルニ木工 代表取締役社長

監査

桶田大介弁護士

東京藝術大学

澤 和樹東京藝術大学 学長
日比野克彦東京藝術大学 美術学部長

選考委員

椹木野衣美術評論家、多摩美術大学教授
藪前知子東京都現代美術館学芸員
鷲田めるろ十和田市現代美術館館⻑

SCHEDULE
スケジュール

2020/07/12PCAF基金設立
PCAF実行委員(発起人)枠の寄付募集開始
2020/10/27選考委員会によるアーティスト選出
2020/12/18アーティスト決定
各アーティストへのプロジェクト制作依頼
PCAF実行委員 一般会員の募集開始
2021/01-各アーティストのプロジェクト計画公開(本ウェブサイト等にて)
各アーツプロジェクトの制作公開
各アーツプロジェクトの制作記録を本ウェブサイト等で発信
2021/04-各アーツプロジェクトの実施公開
2021/06-展覧会開催
2021/10-11提言書籍の発行、ドキュメント映画の世界公開

DONATION
寄付のご案内

PCAF実行委員
一般会員の募集

本基金の活動にご賛同いただける方々はぜひ参加ご検討ください。

1.寄付または制作資源の
ご提供・運営実施ご支援

2.会員の推薦

よろしければ、他に会員になっていただきたい方を数名ご推薦お願いします。

3.PCAF実行委員会としての活動
(ご希望による)

  • ウェブサイト等でのお名前掲載
  • 作家、実行委員会での交流でのイベント、交流会へのご参加

CONTACT
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  1. お問い合わせへの返信
  2. 弊団体の活動に関するご案内、ご報告等