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[展覧会関連]サエボーグ パフォーマンス/小学生ワークショップ

展覧会「『新しい成長』の提起 ポストコロナ社会を創造するアーツプロジェクト」会期中の関連イベント群を新たにご案内いたします。今回は、参加アーティストのサエボーグによる公開パフォーマンス、そして小学生を対象にした東京藝術大学主催のワークショップ群です。

※新型コロナウイルス感染拡大防止のために、ご来場時は会場でのマスク着用やアルコール消毒にご協力ください。

■11月27日(土)15:30~15:50
サエボーグ 公開パフォーマンス

会場:展覧会場(東京藝術大学大学美術館 本館)
観覧無料・予約不要

音楽:DJ TKD
パフォーマー:露木妙、前田もにか、ゆずこ
スタッフ:長尾優希

参考写真:サエボーグ「Cycle of L」2020年、高知県立美術館 Photo: 釣井泰輔

PCAF参加アーティストのサエボーグが、出展作《プートピア》の展示場所でパフォーマンスを行います。《プートピア》は、彼女の代表作である、家畜たちのロールプレイングを展開する「slaughterhouse」シリーズとユニバースを同じくする作品。家畜の排泄物を住みかとするフンコロガシ(poorincess/プーリンセス)が住む「城」を中心としたインスタレーションです。

フンコロガシは、人間からみると不思議でもあるその行動によって、小さなこの虫自身よりも広い生態系の一端を担っています。また古代エジプトでは聖なる甲虫や太陽神の化身ともされたスカラベの一種であるなど、多義的な存在です。今回のパフォーマンスでは、フンコロガシたちの「城」を分解し、城=境界を消化していく様が展開されます。同作は2020年に高知県立美術館にて初演されて以降、更に世界を拡張し発展していきます。

そして今回、東京藝術大学による、子どもたちを対象としたワークショップ群がPCAF展で開催されることとなりました。下記詳細・応募フォームもご覧のうえ、ご関心のある保護者の方々とおさまたちのご参加をお待ちしています。

◎11月27日(土)15:30-17:00
美術と教育リサーチプロジェクト2021 早期教育ワークショップ
サエボーグ パフォーマンス鑑賞+ワークショップ

対象:小学生1〜6年生
会場:本展会場(東京藝術大学大学美術館 本館)
人数:5-6人程度
 *お申込みが定員に達し次第締め切ります。
 *保護者同伴でのご参加をお願いします。
要予約・参加費無料
【詳細・応募フォーム】https://forms.gle/ji6wCZ7ubkCjwFV6A
主催:東京藝術大学 協力:PCAF実行委員会

参考写真:サエボーグ「Cycle of L」2020年、高知県立美術館 Photo: 釣井泰輔

ひとつめのワークショップでは「パフォーミングアーツを体感しよう!」を合言葉に、上述サエボーグのパフォーマンスを鑑賞。着ぐるみのフンコロガシ(poorincess/プーリンセス)たちがうんちのお城を解体していく様子は必見です!

その後、皆でそれぞれ印象に残ったこと、面白かった物などを絵に描いてみます。絵を描く道具はこちらでご用意いたします。

◎11月28日(日)13:00-15:00
美術と教育リサーチプロジェクト2021 早期教育ワークショップ

遠藤麻衣 ワークショップ「こども会議」

対象:小学校高学年
会場:本展会場(東京藝術大学大学美術館 本館)
人数:5-6人程度
 *お申込みが定員に達し次第締め切ります。
 *保護者同伴でのご参加をお願いします。
要予約・参加費無料
【詳細・応募フォーム】
https://forms.gle/CGGTzCAkpvbg7b6p9
主催:東京藝術大学 協力:PCAF実行委員会

参考写真:遠藤麻衣《蛇に似る04:たまご丸》2020年 Photo by 松尾宇人

こちらのワークショップは、PCAF参加アーティスト、遠藤麻衣の出展プロジェクト《現代に転生したマリリンを僕は弁護(まも)りたい》に関連したものです。これは彼女が2016年に発表したパフォーマンス《あなたに生身の人間として愛されたいの》を題材に、裸体表現に対する今日の法的な解釈を問うことを目的とした架空の裁判プロジェクトです。

ワークショップでは、このパフォーマンス作品《あなたに生身の人間として愛されたいの》を題材に、子どもたちが美術館での裸体表現についてディベート(討論)する「こども会議」を行います。遠藤による説明の後、2チームに分かれて意見を出し合います。様々な考えに触れて、ひとつの問いに対する答えの多様性とはなんなのかを一緒に考えてみましょう。

大人にとっても子どもにとっても、様々な考えを持つ他者と共に生きることの豊かさ、難しさ、またその先の可能性にふれながら、共に「これからの社会」を考えていくことは重要でしょう。本展および関連イベントが、そのひとつのきっかけになることを願っております。